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祖母の話・お弁当と見返り
中学3年生の時、担任のK先生が「高校に入ったら男女仲良く一緒に席をくっつける
ということもないし、こんなことできるのこれが最後じゃけん、男女くっつけます」
と言い、くじ引きで席を何度か決めました。
その内の1回は、そんなに親しく話したことのないTちゃん(男子)でした。
しばらくして、K先生は「T君のお母さんが入院しました。
中学3年という大事な時期です。みんなで支えてあげましょう…」とおっしゃいました。

家に帰って祖母に、「支えるって何ができるかなぁ?」と言うと、
祖母は「何かなぁ?考えてみたら?」と言いました。
夜、お布団の中で一番大切な人、祖父に何かあったら…?と想像すると、
ひどく悲しくて、怖くて涙が止まらなくなってしまいました。

もうすぐ遠足でした。
…そうだ、お弁当を作ってあげよう!(作るのは私ではありませんが ^^;)
次の日、お弁当のことを伝えようと思ったのに、実際会うと、
そんなに仲良くもないし、言いづらくて。なかなか言いだせないまま数日が過ぎました。
祖母にそのことを言うと、「Mはどうしたいの?」と聞きます。
「作ってこようか?って言いたいけど…言えない」
祖母「どうして?」
「変と思われるかもしれないし、余計なことして嫌な思いさせたくないから」
祖母「そう」
「おばあちゃんだったら、どうする?」
祖母「おばあちゃんはMじゃないからわからないわ」
「冷たい」
祖母「冷たいんじゃないのよ、Mが出す答えなの。
   どういう答えでもいいのよ、いいも悪いもないんだから。
   でも、自分がしたくてするんだから、相手に見返りを求めては駄目よ」
「見返りって?」
祖母「ありがとうって言ってもらえるとか」
「そんなの思ってない、でも、嫌な顔されたら傷つく」
祖母「じゃ、やめときなさい。いろんな答えがあるんだから。
   嫌な顔されたら、嫌な思いさせてごめんなさいって言えばいいのよ。
   傷つく必要はないでしょ」
祖母にそう言われても、キツイ答えが返ってきたらどんな顔していいかわからない…
と思ったけれど、結局、がんばって伝えました。
Tちゃんは「ありがとう」と喜んでくれて ^^。

なんてことはなかったんだけれど、今思うと、このときの祖母とのやりとりが
人に接するときの基礎になっている気がします。
喜んでくれたらいいけれど、そうでなかったとしても、
自分がしたくてしたことで、相手は自分と違う考えの持ち主です。
言われたことに傷つくのではなく、自分がしたいと思った言葉を受けてくれて
返事を返してくれた人としてみています。
そして、その言葉にどう思いやりを乗せて返していくのかが
本当は、人と繋がる上で大切なことなのだと思います。
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by codomo_bunka | 2010-01-29 20:39 | ひとりごと